株式投資でまずやるべきこと(NISA、ieCo)

投資

今回は投資を始める際にまずはNISA,iDeCoをやろうという話です。
その前提となる投資のメリット、特に税の部分と円安や円高と株価の関係についてみていきます。

投資のメリット

①分離課税となる

これはかなり大きいと個人的には思っています。
本業の収入を上げたり、副業をしていくとどうしても累進課税の壁にぶち当たってしまいます。
特に900万円を超えたあたりから33%の所得税がかかり大きな負担になってきます。
働けど国に持ってかれる。。。
ところが、株式の利益は分離課税となるためどんなに本業で稼いでいても固定税率の20.315%になります。
副業頑張るよりも効果ありそうですよね。

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,00


参考)国税庁 所得税の税率

   国税庁 上場株式等の配当等に係る申告分離課税制度

②インフレ対策となる

基本的に株価が上がる場面ではインフレも同時に発生します。
預貯金の額は上がりませんが物価は上がっていくのでそれだけ預貯金の額は下がっていくことになります。
適切に長期投資をしていくことでインフレ局面でも落ち着いたメンタルで毎日を送れます。
(長期投資で基本売らずに定期定額投資し続けていくという前提です。デイトレなどで一儲けしようと思わないほうが安定・安心の将来が待っていると思います。自分は短期もやりますが。笑)

また、現在(2022/3/23)時点の局面ですが円安ドル高傾向が継続しています。
日本は金融緩和継続、アメリカは利上げ継続実施予定のためこの金利差をうめるために円安となります。(2022/3/16に0.25%の利上げ実施、今年あと6回あるFOMCでも毎回利上げするかもと言及しています。)
簡単に言うと、日本円はジャブジャブお金をするけどアメリカは引き締めますよという状態のため、このままだと円の量が単純に増えることになるのでバランスを保つため、ドル高となります。(円の価値は下落、ドルの価値は上昇)
このような局面ではS&P500ちゃ全世界株式など外資資金、米国高配当株などを中心に投資資金を投じていくことで日本円での評価額は向上しやすいかなと思います。
極論株価が変わらなくても円建てでの利益が望めることになります。


NISA・積立NISA

先ほど分離課税で固定税額の20.315%がかかるという話をしました。
実はこの固定税率部分さえも無し(非課税)で良いよというのがNISAや積立NISAです。

NISA

年間120万円分の株の売買利益や配当利益が5年間非課税となる制度となります。
120万円の投資をして年間3万円の配当がもらえたらそれはそのまま利益となり、税金はかかりません。5年間なので3×5=15万円もらえます。
さらに、5年後に株価が値上がりして120万円が130万円となり、そこで売却した場合は10万円が利益となります。
合計25万円の利益なので本来は20%程度の5万円が税金としてかかりますが非課税でそのままもらえることになります。
また、120万円分の枠は翌年になれば復活します。(厳密には年末の12/29頃に次年度の枠が利用できるようになります。)
年間120万円分以上投資できる方向けの投資となります。
おすすめは5年間安定して高配当が狙える好業績のバリュー株、もしくは5年以内に高成長を狙えるグロース株などです。
基本的には数年単位で利益を狙っていくスタイルとなります。(短期投資には向かない)
※注意点 一度使った枠は戻らない、120万円分の株を購入した場合、売却したとしてもその年にはNISA枠でそれ以上購入することができません。

積立NISA

NISAと異なるのは金額が年間40万円、通算20年非課税という点です。
20年間非課税枠となるのでより利益が出るタイミングも狙えることになります。
但し、投資対象は長期投資に向いている投資信託とETF(上場株式投資信託)のみになります。
おすすめはS&P500や全世界株式を定額で積立していくスタイルが理想的です。

iDeCO(個人型確定拠出年金)

個人型確定拠出年金という自分で投資商品を運用できる任意加入の年金です。
自営業の方が68000円程度、会社員の方は20000円程度です。
任意の比率で投信信託の商品を購入することができます。
こちらも利益は非課税となるため、基本的には加入をお勧めします。
さらに、拠出した額は所得から控除できるので税金対策にもなります。
但し、60歳にならないと引き出すことができません。
逆に引き出せないので強制的に長期投資となるのはよいですね。

企業型確定拠出年金

こちらは退職金の一部として実施している企業も多いです。
iDeCoと同じく非課税となり、指定された投資信託商品から選んで投資していきます。
企業側で一定額負担され、個人でも追加で拠出できます。
月額55000円まで最大拠出することができます。(企業によって額は異なります)
こちらも所得控除になるので余裕があれば拠出額をMAXにするのがおすすめです。

まとめ

投資額が年間40万円以下の場合は積立NISAで良いと思います。
iDeCOは60歳になるまで引き出せないので基本は積立NISA、余裕あればiDeCoも追加で良いと思います。
何かあった時に引き出せないのは困りますからね。
NISAは120万円以上年間投資に充てることができる方にのみお勧めします。

 

 

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